イセリア人間牧場で、まさかあいつと一緒になるとは思わなかった。

―クラトス・アウリオン。

さすがにあちらとしてもどの組み合わせで行くかなんてロイドが決めることだったからどうにも出来ないし、気にする方がどうかしてるのは頭では分かっているが、やっぱり嫌なもんは嫌だ。
なんでこんな天使なんかと。


その他の戦闘メンバーはロイドとプレセアという思い切り前線組で、時たまこちらが補助するよう注意を払わなければいけない状況だった。
癪だが、クラトスも重要な戦闘力ではあるので気にかけてやらなきゃいけない。
顔を見るのも嫌なのに。


『ファーストエイド!!』


……………


…ほぼ同じタイミングで同じ術を、しかもお互いに発動してしまった…。



「…おいおい、おっさん!俺はいーからロイドくん回復してやれっつーの。つか何やってんだよ!!」
「それはこちらのセリフだ。他人の事よりも自分の周りをよく見るのだな」
「な゛」

カチン。

……ムカつく。


ゼロスはほぼ八つ当たり気味に、背後から襲ってこようとしていたディザイアン兵を一閃で切り崩した。











クラトスを執拗に嫌うゼロスの話。
クラトスとゼロスは前々からクルシスで面識があると思うんですよね。
それで、実は自分の素性を少しでも知ってる人間であることだったり、後々クラトスがロイドの父親だとわかるけれど、それでも何もしないクラトスに苛立ちを覚えているゼロスというのが私の中にあります。
まあロイゼロ前提じゃなくても、クラトスを嫌うゼロスがとにかく好き。

あとこの戦闘時に実際にロイド・ゼロス・クラトス・プレセアでやったという思い出が。
そしてそこにはお互い回復術をかけあう魔剣士二人の光景があった笑。
こんな感じのやり取りだったらいいなーというつまりは妄想。


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